新米パパ奮闘日記

2児のパパの育児や仕事等、日々奮闘を徒然なるままに綴ります。

「嫌われ松子の一生(上)(下)」 山田 宗樹

以下の内容はネタばれも含みますので、まだ読んでない方、これから読もうと思ってる方は読み終わった後にでも閲覧ください。

ママのお母さんから借りてきた文庫本版を読みました。
物語はいきなり主人公の松子が殺されたというところから始まります。

のっけから他の作品にないような展開でびっくり。
主人公がいきなり殺されてる!なんてあまりないですよね?

なんで松子は殺されたのか?
それを松子自身の人生を追いながら解き明かすような内容になっています。

まー、しかしこの松子。ひどい人生を歩みます。
父親の愛を受けられず(少なくとも松子自身はそう思っていた。)、父親を振り向かせたいがために一生懸命勉強に打ち込み、成績優秀で教員免許を取得して先生になったまではまだ良かったが、その後受け持ったクラスの問題児のせいで修学旅行に起こったある事件をきっかけに先生を首になり、それがトリガーとなって松子はある意味プッツン。

ソープ嬢を経験したり、麻薬に手を出したり、挙句の果てには人殺しまでしてしまっての転落人生。全てが男がらみでそのようになってしまったのですが、松子は男を見る目がなかったのとそういう駄目な男でも好きになってしまうと一途に愛さずにはいられない真っ直ぐな女性だったことが運悪く人生を狂わせたというように感じました。

いつ何がトリガーになって自分にもこういった転落人生が始まるかもしれないという怖さはこの作品を読み終えて一番最初に思ったことでしたね。

老若男女問わず、楽しめる作品だと思います。
ある意味、松子の生涯を反面教師として人生を幸せに暮らしたいと思える作品かと思いました。

「点と線」 松本清張

以下の内容はネタばれも含みますので、まだ読んでない方、これから読もうと思ってる方は読み終わった後にでも閲覧ください。

松本清張の「点と線」を図書館で借りて読みました。

松本清張の作品は時代が古いこともあり、結構難解な内容も多いのですが、この作品は比較的すんなり読めます。

この作品はミステリの中でもいわゆる「アリバイ崩し」タイプのジャンルに値します。比較的早い段階で犯人はこいつだ!というのはもうバレバレの状態になるのですが、その犯人は犯行時間帯にはその場所には絶対いられないという決定的なアリバイが存在しています。

そのアリバイをどうやって崩していくかというのが中盤から終盤にかけてのメインになります。こういったタイプのミステリはあまり自分自身読んだことはなかったので、新鮮味はありましたね。

ただ、最後の終わり方はちょっとオイラ的にはイマイチでした。犯人を追い込んでアリバイも崩せた!さぁ、逮捕だ!という時になって犯人は先に自殺してこの世を去ってしまうというなんともすっきりしない終わり方でした。

ミステリ好きだけど松本清張は難しくてなぁ・・・と読まず嫌い状態になっている方はとりあえず本書を手にとって見ると良いかと思います。

松本清張作品の筆卸的な位置づけとしてはもってこいかと。。

暗黒館の殺人 絢辻行人

以下の内容はネタばれも含みますので、まだ読んでいない方、これから読もうと思っている方は読み終わった後にご覧ください。

絢辻行人さんはオイラの学生時代から好きなミステリ作家です。
ふと本屋さんで手にとって読んでみた「十角館の殺人」。
これにめちゃめちゃはまってしまい、続けざまに館シリーズを続々読破していったのを思い出します。

あの頃は若かったので、徹夜で一気に読んでしまったことも多々ありました。
今では到底無理です。体が追いつきません。仕事の徹夜さえもキツイっすもん。。

と、この作品はそのオイラが大好きな館シリーズの最新作から数えて2作目の最近の作品になります。最新作は「びっくり館の殺人」らしく、こちらはまだ文庫版にはなってない様子。

オイラ、読書は通勤電車の中がメインですので持ち歩きやすい文庫本になってから購入することが多いです。この作品も文庫本で購入。なんと4冊組になっていて、トータルページ2600という超大作です。

感想としては、まー、絢辻さんらしい作品かなとは思いました。
オカルトちっくな描写もあり、館シリーズ特有の雰囲気もありで。

ただ今までの館シリーズとはちょっと筋書きが異なってましたね。
殺人もそれほど起こらないですし、全編が浦登家という不思議な一族にまつわる話が中心で殺人にしてもその館で起こる奇妙な出来事にしてもすべてその一族のある意味宗教チックなしきたり、考え方から引き起こされているような。

この一族の秘密を知りたくて途中で投げ出すことはありませんでしたが、最後まで読み終わった後も今までの館シリーズと違い、スッキリ!と感じられなかったのは残念でした。いい意味での裏切りも今回はイマイチ弱かったと思います。

個人的にはイマイチな感じでしたが、「びっくり館の殺人」が文庫化されたら必ず読んでしまうでしょうね。今までの館シリーズのようにめまぐるしく起こる殺人と不可解な状況の連続を期待します。

チームバチスタの栄光(上)(下)

以下の内容はネタばれも含みますので、まだ読んでない方、これから読もうと思ってる方は読み終わった後にでも閲覧ください。

映画も大ヒット上映中で文庫本も売れまくっている話題の作品です。
ママが気になって買ってきたものをママが読み終わった後に貸してもらって読みました。

医療現場の話なので専門用語や手術中の生々しい描写もあったりしますが、全体的に読みやすかったです。登場人物も一人一人のキャラが非常に立っていて、医者と言うちょっと高嶺の華的な存在で自分たちとは住む世界が違う人達の話ではありますが、結構身近に感じられるような人物像が多く親近感が沸きます。

本作はミステリの分野に入る作品だと思いますが、ミステリ好きなオイラからするとミステリ特有のいい意味での裏切りがちょっと弱かったかなという気はします。

そこまでの展開は非常に良くていったい誰が犯人なんだろう?というドキドキハラハラ感を醸し出してくれるのですが、いざ犯人はこいつだ!とわかる瞬間はなんだか、あれ?そんな淡々とわかっちゃうの?っていうくらいあっさりとしたものでオイラとしては悪い意味で裏切られた感が残ってしまいました。

でも全体的に非常に優れた内容ですし、面白いか面白くないかと言われればはっきり言って面白いです。映画も是非見てみたいですが、おそらく劇場にはいけそうにもないので、DVDになったらレンタルで借りてママと見たいと思います。

そのときは彼によろしく(市川拓司)

読書も趣味なので、読み終えた作品については読書感想文的な駄文になりますが、残しておきたいと思います。
が、大いにネタばれが含まれると思いますので、読みたいなーと思っている方は作品を読み終えてから記事を読んでください。

また、あくまで感想文なのでオイラの主観でしかありません。
一読者の感想でしかないので鵜呑みにせず、あくまで参考程度でご覧ください。

今回の作品は「そのときは彼によろしく」(市川拓司著)

文庫本で結構前に購入していたのですが、読む時間があまりなくて悪い意味で
漬物になっていた作品でしたが会社の帰りの電車の中など時間を見つけていざ読み始めたら、いやー、見事にはまりました。

正直、恋をした感覚に陥りましたよ。あの誰もが一度は経験したことのあるであろう、胸がキュンとなって苦しくなる感じ。
ええ、オイラは完全に話の中に登場する花梨という女性に恋をした感覚に陥りました。そのくらい感情移入しちゃったんですね。

ただそれはオイラ自身が彼女とくっつきたいという感覚じゃなくて主人公である智史と同化したと言う方が正しいと思います。

年代的にもほぼ今のオイラと同じくらい(話は主人公たちが29歳の設定から始まります。)でピンポイントなのと過去を振り返り、今に至るまでの智史、花梨そして祐司の3人の友情と恋愛を描いています。

物語は不思議な世界と現世のつながりについても触れられていてある意味この点が物語の焦点だったりします。

物語の中でオイラが大好きなくだりは智史と花梨が2度目の別れを体験する直前の会話です。(以下、智史:智、花梨:花と略。)

(花)「この窓を抜けて、あの時のあの町に戻れたらいいのに。」

(智)「ぼくもよくそう思う。この若さで、どうしてこうも懐古趣味に走るのかよくわからないけど。」

(花)「でも、あのプルーストだって「失われた時を求めて」を書き始めたのは30代の若い頃よ。これは人に備わった本能なのよ。」

(智)「時を遡ろうとする?なんかサケの帰巣本能みたいだな。」

(花)「生まれた時間が持つ求心力は、そこから遠ざかるほど強くなっていくみたい。この力は距離と逆比例の関係にあるのね。」

(智)「じゃぁ、だんだんとこの懐かしい気持ちっていうのは強くなっていくんだ。」

(花)「そう、幼い頃のお母さんの温もりとか、子供の時に聞いていた歌とか、そんなものに惹かれていくのね。」

(智)「そしてぼくらはいつも初恋に立ち返る。」

(花)「そう、私たちのように。」

・・・・・

わかる、わかるなぁ。。
オイラもよく過去を振り返るようになりましたよ。
確かに20代後半くらいからその傾向は強くなってる気がします。

10代の頃はまったくガキの頃を振り返ることなんてなかったのに。
これはやっぱり2人の言うとおり、本能なのでしょうかね。

2人の愛の形はあまりにも遠回りすぎるのですが、こういう愛の形もあるんだろうなぁとは思います。

それでもオイラには智史のように忍耐強く待ち続ける真似はできそうもないけど。
いや、それだけ強い想いがあれば可能なのだろうか。

物語は男女の愛だけでなく、友達間の愛、動物との愛、そして親子の愛にも
触れています。
出会えたことには何かの理由がある、誰かが誰かの触媒となって出会いが形成されていく。

そう考えると今現在おかれている環境ってすごく神秘的で大切なものに感じませんか?
まさに一期一会。たくさんいる人の中で人生が交わることってホントに奇跡ですよね、大切にしたいと思います。

そんなことを感じさせてくれる良作でした。泣けるシーンもあり。

映画に昨年なっているのでレンタルで借りて見てみるつもりですが、
ネットでのレビューなんかを見ると原作とはまったく違うストーリーだとか。

智史、花梨役が山田孝之と長澤まさみというのも原作からするとちょっと違う。(個人的にですが。)

まぁ、別物と割り切ってみてみようと思います。

本原作はオイラと同じ30代もしくはもうすぐ30という方、そして初恋の甘い感情を思い出したい方にお勧めします。

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プロフィール

tomoshiho23

Author:tomoshiho23
普通のIT系リーマンであり、2児の父親である30代男です。趣味はバスケ(見るのもやるのも好き)、美味しいものを食べること、物づくり、ゲーム、家族揃っての外出です。最近は昔ちょっとかじったギターをまた弾きたくなってウズウズしてます・・。


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